オートバイ業界のこれから

日本のオートバイ(バイク)業界のこれからについては、現時点ではあまり明るいとはいえません。市場が小さくなる要因が多いからです。衰退の要因として考えられるのは、まず「若年者の人口が減少している」ということです。バイクに乗るのは、比較的若い人が多いので、その部分の人口が減少しているということは、ニーズも減少しているということです。また、「バイクそのもののイメージ」もよいとはいえません。

これから

80年代に多かった暴走族の問題により、取り締まりが厳格になって行きました。そして、排ガスや騒音の規制が強まったことも要因として挙げられます。さらに、安全対策も問題です。車であれば、事故を起こしてもたいていは車体が傷付くだけで済みますが、バイクだと、打ち所が悪ければ命を落とすおそれすらあります。

しかし、一方で海外メーカーの市場参入は増えてきています。ハーレーなど、高級かつ大型のバイクは人気であり、衰退する一方というわけではありません。また、乗りやすさを売りにした大型スクーターが発売され、女性や中高年でもバイクに乗る人が増えてきました。これを好機として、「誰でも乗れる」「ファッショナブル」というバイクが出て来れば、業界は衰退から脱出できる可能性があります。

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