自動車業界の開発事情

毎年のように自動車各メーカーは新しい車両を世に出していきます。これら新型車はいったいどのように開発されていくのでしょうか。実はこの業界でよく勘違いされるのは自動車メーカーがすべて開発、製造をしているわけではないということです。メーカーの役割としては車両のデザイン、コンセプトなど目標とする仕様を決めることです。これらはマーケティングなどにより今の人気、需要を見極めていきます。その車両に搭載されるエンジンやブレーキ、シートなど構成部品は各部品メーカーが製造していきます。部品メーカーは与えられた取付スペースを基に設計を行ったり、ターゲットコストにおさまるように部材や形状、機能を追求していきます。

従来、この業界ではこれら部品メーカーは系列ごとに分かれていました。しかしながら最近では系列の垣根を超えて部品供給を行うことが増えています。これは、自動車業界の部品の共通化や車種の削減などが影響しています。生き残りをかけた部品メーカーは系列の枠を超えた営業をしなければ存続できなくなってきたのです。

このようにこの業界では生き残りをかけた争いが激しくなっています。特にIT技術を活用した自動運転技術は今まさにピークを迎えています。新しい技術が生み出される背景には、激しい部品メーカーの競争があるのが実情です。

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